(2025.01.21) 吉原顧問 特別寄稿「ゴッドソンYOSHIOとの再会」
ゴッドソンYOSHIOとの再会
2024年11月21日、東京の浅草寺でゴッドソンYOSHIOと6年ぶりに再会し、食事と買い物を楽しみました。
11月中旬、フイリッピン ベンゲット州 ラ・トリニダッド郡のメイヤー ロメロ・サルダ氏一行15名が来日し、長野県南佐久郡南牧村にて、「交流10周年の記念式典」に参加しました。一行中のゴッドソンYOSHIOは、同郡役場の災害対策部の職員です。6年前、YOSHIOは来日しJICAの「災害対策安全研修」を受け、我が家にも来ました。
ラ・トリニダッド郡のメイヤー一行(2024.11)浅草寺
YOSHIOと著者(2024.11)
協力隊 農業隊員 果樹栽培でフイリッピンに派遣された
1972年3月、私は青年海外協力隊に参加し、農業隊員として、ベンゲット州 ラ・トリニダッド郡にある山岳州農科大学(MSAC: Mountain State Agricultural Collage)に派遣されました。任務は「果樹学を紹介し、温暖果樹栽培を指導する」ことでした。州内で温暖果樹の調査・収集をし、果樹園を造成し、日本から温州みかん・甘夏ミカン・リンゴ・モモなどの優良品種を導入しました。
フイリッピン ルソン北部の地図
ベンゲット州の地図
リゾート地のバギオ市は特別市
MSACの果樹園にて(1973)
MSACの卒業式(1973)
ゴッドファーザーになった!
ある日の夕方、翌日の予定確認のためトラック運転手ラビ一家が住んでいた官舎に行くと、赤ん坊がハイハイしていました。名前を尋ねると、「まだ名付けてない、その内に教会で洗礼を受け名前を付ける。Yoshiさん、ゴッドファーザーになってくれないか、名前はYOSHIOにしよう」「OK」と決めました。
9月のある日曜日の朝、大学近くのカトリック教会に行き洗礼に同席しました。私には初めての神聖な経験でした。洗礼後、官舎に戻り親戚・隣人・同僚が集まりカンニャオ(祝宴)が開催されました。
ホストファミリィー カバト一家
当時、私はバギオ市の素敵な家庭に2年半お世話になりました。ご主人フェルナンド・カバトさん(弁護士・裁判官 2000年逝去)と、ご夫人ジュリーさん(内科医)でした。ジュリーさんは今年88歳、お元気にお過ごしです。
私はご夫妻から、多くのことを学びました。フイリッピンの国、人、歴史、文化、風習、英語、家庭生活など「外国に住むLesson
1」を学びました。ご夫妻は協力隊活動にご理解があり、私の業務を応援して下さいました。私の後任者小山茂樹さんもカバト夫妻にお世話になりました。現在まで、カバト夫妻には約100人の協力隊員などがお世話になっています。
私とカバト家の皆さんとは今もお付き合いが続いています。今回YOSHIOの帰国に際し、私はジュリーさんへのクリスマスカードと和菓子などを託しました。
YOSHIOが我が家に来た千葉県印西市 (2018.7)
ジュリーさんとYOSHIO(2024.11)
【吉原久雄さんのプロフィール】
印西市国際交流協会 顧問・前会長、
海外農業開発専門家、元JICA:協力隊員でフイリッピン、シニアボランティアでマレーシア、トルコ、トンガに派遣された。商社でフイリッピン、タイに駐在。